こんにちは!さこみです!
私は2023年12月にUSCPA全科目合格をして、アビタスのライセンス取得サポートを利用して、2024年2月に無事にワシントン州のライセンスを取得しました。
本日は、ワシントン州でのライセンスサポートの流れを簡単にまとめてみようと思います。
大まかな流れ
1.自分の経歴がワシントン州の実務要件を満たしているかチェック
まずは、ワシントン州が認める実務要件に自分の経歴が満たしているかを確認する必要があります。
ワシントン州は直近8年間でのAccounting Related Working(会計関連の業務経験)の実務経験が必要であり、期間にすると一般的に12ヶ月、合計で2,000時間の勤務時間が必要としています。
また、これについては監査法人や会計事務所での経歴だけではなく一般事業会社での経理や税務、予算なんかも対象になります。
ちなみに、ワシントン州の公式サイトには、accounting and auditing including, but not limited to, accounting for transactions, budgeting, data analysis, internal auditing, preparation of reports to taxing authorities, controllership functions, financial analysis, performance auditing and similar skills.(会計および監査には、取引の会計処理、予算編成、データ分析、内部監査、税務当局への報告書の作成、管理機能、財務分析、パフォーマンス監査、および同様のスキルが含まれますが、これらに限定されません。)と記載されています。
ちなみに私は会計とは全く関係ない部署の経験しかなかったのですが、その部署で予算やデータ分析をなどを担当していたので、それが実務経験とみなされ、ライセンスを取得することができました。
このようにがっつり「経理部」みたいな名前がついていない部署でも、そのチームで「資金担当やっていました」みたいな理由から実務要件を満たせることもあるので、もし心配な方がいたら、一度アビタスなどに問い合わせてみるのもいいかもしれません。
2.アビタスにライセンスサポート取得の依頼をする
上記の要件を満たしている場合には、アビタスへライセンスサポートの依頼を行います。
依頼をする際に以下の4つの書類をアビタスに送るのですが、その書類を予備校側で確認し、ライセンスが通りそうな場合には次のステップに進むというような流れです。
また、この段階では費用などは一切かからないので、実務要件を満たしているか不安な場合には一度依頼してみるのもいいかもしれません。
この段階で予備校に送る書類
ライセンス取得サポートを申し込む際には、以下の4つの書類を予備校に提出する必要があります。
ちなみに郵送やEメールでのやり取りは一切なく、下記の書類提出も含め、全て「問い合わせページ」を使います。
(1)申込書
予備校のマイページからダウンロードできます。
住所と名前などの必要事項を記入するだけなので、すぐに作成可能です。
(2)Washington CPA License Application Questionnaire
こちらも予備校のマイページからダウンロードできます。
これは、ワシントン州が実務要件としているAccounting Related Workingのどの分野で、どれぐらいの時間経験があるのかを記載するシートです。
主にこの書類と職務経歴書で予備校は次のステップに進めるか否かを判断するので、慎重に記載しましょう。
ちなみに、全て英語で記載しないといけないので、個人的に作成するのは結構大変でした。
(3)直近8年間の英文職務経歴書
こちらは特に決まったフォーマットなどはなく、自分で作成する必要があります。
ちなみに直近8年までの職務経歴しか実務要件と認めていないので、「いつその実務を経験したのか」などは明確に記載する必要があります。
(4)最終合格科目のScore Notice
こちらは、nasba application dashboardからダウンロードするだけなので、特に自分で作成する必要などはありません。
3.アビタスからの返信を待ち、次のステップに進む
上記の書類を提出すると、予備校からライセンス取得が受けられる可能性が高いか否かの返信が来ます。この返信も、問い合わせページあてに来るので、通知を見落とさないように注意しましょう。
返信が来るまでの期間は、状況によって違うようですが、自分の場合は2日ほどで返信が来ました。
この返信で、ライセンスの取得見込みが高いとされた場合には、返信に記載されている申込フォームからライセンス取得サポートを申込の上、下記の書類を提出するようにアナウンスされます。
この段階で提出する書類
(1)Experience Affidavit(実務経験証明書)
Experience Affidavitについては、上で受け取る予備校からの返信にダウンロードURLがついているので、そこからダウンロードします。
会社名や職種、何時間の実務経験を積んだのかを記載し、簡単なチェックマークを記入するだけだったので、作成は大変ではなかったです。
ただし、サインをする欄については、電子サインなどは認められず、実際に紙に印刷してからサインをし、そこからまたPDF化をしたので、若干手間な部分はありました。
(2)源泉徴収票or確定申告書のコピーまたは 勤務先発行の在職証明書(英文)
自分の場合は源泉徴収票を提出しました。なお、これらの書類は勤務内容や勤務時間・期間を確認するために必要なので、仮に休職や離職していて直近年の源泉徴収票がない場合には、実務要件とされる8年以内のものであれば、過去のものでも大丈夫なようです。
また、源泉徴収票や確定申告書を提出する場合には、自分で英訳をつけないといけないのですが、英訳フォーマットについても予備校からの返信についていますので、それを見ながら簡単に作ることができました。
ちなみに、勤務先発行の在職証明書を提出する場合には、会社のレターヘッド と 社印もしくは手書きの署名つき 、役職・在籍期間が記載されている必要があります。
4.アビタスからの返信を待ち、インタビュー予約と費用の振込
上記の書類を提出すると、予備校から正式にライセンス取得について問題がないか否かの返信があり、そのメッセージに、インタビューの候補日時が記載されています。候補日について、自分の場合は、そのメッセージを受け取ってから2週間後でした。インタビューは一斉に開催しているようなので、もし最初に提示された日付で調整がつかない場合には、また次回の開催日を提示されるのだと思います。
(インタビューは2~3週間おきの週末に大体開催されているようです。)
また、この段階で初めてライセンス取得サポートに必要な費用を支払います。返信メッセージの中にURLが記載されているので、そこからアクセスしてクレジットカード決済をするという流れです。(ちなみに自分のときには11,000円でした。)
ちなみにこのクレジットカード決済用のURLについては、メールを通じても送られてきますので、どちらから支払いをしても大丈夫です。
上記の源泉徴収票などの書類提出から返信までの期間としては、1日もたたないで返信が来たと思います。
自分の場合にはかなりスムーズに進み、最初のライセンスサポートの申し込みからここまでトータル3日ほどしかかかりませんでした。
5.インタビュー終了後、Eメールを通じてサインした書類が届く(完了)
インタビューが終了すると、大体1か月から2か月でアビタスからサイン済みの実務経験証明書がメールで送られてきます。自分の場合にはインタビュー実施日の丁度1か月後に来ました。
(ライセンスサポートのやり取りについては、ほとんどアビタスのマイページ内の問い合わせでやりとりをしますが、このメッセージについては、Eメールで来ました。)
ちなみにインタビューの詳細については以下の記事で記載しているので、参考にしていただければ幸いです。
まとめ
この記事ではアビタスのライセンスサポートについて紹介させていただきました。
いろいろ書きましたが、簡単に流れをまとめるとこんな感じです。
- 自己チェック
- アビタスチェック(一次)
- アビタスチェック(二次)
- インタビュー予約と振込
- インタビュー
自分の場合は比較的スムーズに手続きが進んだほうだとは思いますが、実務要件を満たしているかどうか微妙な場合などはもう少し時間がかかる場合もあるようです。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。
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