Big4の株取引ルール

Big4

こんにちは!さこみです。

私は2024年にUSCPAを取得してから、会計経理未経験でBig4に転職しました。
入所3ヶ月が丁度経ったところですが、もう毎日辞めたい日々を送っています…。

本日は辞めたい理由の1つであるBig4で株取引が制限されることについてまとめたいと思います。

何故、株取引が制限されるかなど、大枠はこちらの記事でまとめています。

今回の記事では、より詳細に、Big4に勤務している人でも曖昧になっているルールについてもクリアにしていけたらと思います。
また、この記事に記載されている内容は、独立性チームに確認しているものですが、各法人によってルールは異なります。

他の方の話を聞く限り、うちの法人のルールは結構厳しい方です。。。
この記事は「これぐらい厳しい法人もあるのね。。。」という軽い気持ちで読んでいただければ幸いです。

入所前にざっくりとした説明はあるんですが、あまり根掘り葉掘り聞けないと思うので…。

では、本編いってみましょう!

Big4では基本的に株取引は禁止

以前の記事でも記載したように、Big4は基本的に株取引は禁止されています。

Big4では、税理士法人やコンサルなど監査法人以外のグループ法人がありますが、それらの法人も監査法人と同じ制限が設けられています。

え?監査法人じゃないんだったら関係なくない?( ・∇・)

と思われるかもしれません。。。


しかし、監査法人と税理士法人、コンサルって結構一緒に仕事をする機会も多いです。
この法人の監査部分は監査法人、法人税部分は税理士法人、、みたいな感じです。

打ち合わせを一緒にやることも多いので、それを通じて監査法人にお勤めの方と交流を持つ人も少なくありません。

そのため、Big4全体で株取引の制限をかけているところが多いようです。

株取引に関するルール

では、うちの法人のルールを詳しくみていきましょう。

家族が保有している金融資産にも制限がかかる

Big4に株取引の制限がかかるのは上で説明したとおりですが、本人だけではなく配偶者及び扶養家族が保有している金融資産にも制限がかかります。

たまに混合している方もいるのですが、配偶者の場合は扶養の有無は関係ありません。

配偶者がいれば、その方の金融資産は本人のものと全く同じように制限をうけます。
配偶者と本人は、もはや一心同体というような考え方なんですかね。

逆に、実子でも肉親でも、扶養に入っていなければ、特段制限はかかりません。

金融資産は全て会社に報告

金融資産を保有している場合、制限がかかるかどうかの有無に関わらず、会社に報告します。
うちの法人の場合は、社内システムがあるので、そこに登録します。

勿論、上に記載した、配偶者や扶養家族が持っている金融資産もシステムに登録をします。

登録する金融資産

登録が必要な金融資産は以下の通りです。

システム登録が必要な金融資産
  • 保有している全ての株式
  • 保有している投資信託(上場未上場問わず)
  • インデックス
  • 商品を指定できる場合の確定拠出年金
  • ビットコイン等の仮想通貨
  • 変額生命保険

もうほぼ全部ですよね、、、。

このシステムに登録をすれば、案件にアサインされたときに独立性の有無をシステムを使って確認することができます。

そのためのものなのですが、非常に面倒ですよね、、、。

クライアントの銀行口座、クレジットカードが持てない

少し株式投資から話しは外れるのですが、法人クライアントの銀行口座やクレジットカードについては解約する必要があります。

解約ができないものや解約をするとペナルティが発生するものについては個別に相談できるようです。

同僚はIDECOを保有していて、報告や手続きに苦戦しているようでした。

これ、一見株式投資から話が逸れるのですが、結構厄介なんです。

例えばSacomi銀行がクライアントにいたとしましょう。そしてSacomi銀行にはSCM証券というグループ会社があります。

この場合、Sacomi銀行への取引制限とともに、そのグループであるSCM証券への取引制限が発生します。

つまり、そのSCM証券で株を売買するのに制限がかかります。

え?既にNISA口座オープンしてるんだけど?!(O_O)

という方もいるかと思います。

その場合、NISA口座については別の銀行に移す必要があります。
(入所までに解約が難しい場合には、個別相談可能とは書いてありました。)

また、そのグループ会社が販売している金融商品は買えません。

例えばSCM証券が投資信託やインデックスを販売していたら、例え上場していなくても、それらを購入することは出来ません。

法人によって制限の範囲は異なる

上で具体的に制限がかかる人や、どんな金融商品を会社に報告するのかみてきました。

配偶者や扶養家族にも制限がかかることや、株式等の金融資産を会社に報告する等は大体どこも共通のようです。

ただし、どこまでの金融資産に制限がかかるのかは、法人によって結構違います。

例えば、法人クライアントになっていない会社の株であれば保有することができるのか、アサインなどされて直接関わっていなければ保有することができるのか。

そのあたりが法人によって違うようです。

ちなみに私が勤めている法人は全ての上場株式、上場投資信託は基本的に入社後の取引は禁止です。

よくある勘違い

ここからは実際に私も入所して独立性チームに確認するまで知らなかったことや、結構Big4に実際勤務している人も曖昧になっているものについて箇条書きで記載していきます。

投資信託は良いんじゃないの?

  • 上場投資信託はダメ
  • 上場していなくても、法人の監査クライアントが販売している投資信託はダメ
  • その他の上場していない投資信託はOK

インデックス投資とか制限されるわけないでしょ?

  • 監査クライアントが販売しているものはダメ
  • それ以外ならOK

そもそも売買した際に登録するシステムあるんだからシステムにさえ登録すれば良いのでは?

  • 上場している全ての日本株式の売買禁止
  • 株式を購入した場合にはシステムに登録するような案内があるが、それは入所以前に持っていた株の登録や、相続などで取得した株式を登録するためのもの。

買い増しとか一部売却は管理されないでしょ?

  • 確かにシステムには保有数までは報告義務はない。
  • そのため、買い増しや一部売却をした場合にはぶっちゃけ管理されない。
  • ただし、契約書には入所後の一切の上場個別日本株式の購入は出来ない旨書かれており、会社として推奨されていない。

Big4でも出来る資産運用

じゃあ全然資産運用できないじゃんか!((((;゚Д゚)))))))

と激おこのあなた!安心してください履いてますよ(え

勿論全てクライアントの関わりがないものかつ会社申請必要という前提ですが、少なくとも自分の法人は以下の金融資産であれば所有可能です。

保有可能な金融資産
  • 米国株式
  • インデックス投資
  • 未上場投資信託
  • 不動産投資
  • ビットコイン等の仮想通貨

Big4に勤めているとローンが通りやすいことから、不動産投資をしている人が多いようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

なんだか疲れるぐらいめっちゃ制限ありますよね、、、私も書いててなんだか疲れました。←

まとめるとこんな感じです。

  • Big4でも購入できる金融資産はある
  • でもいちいち会社に報告しないといけないからめっちゃ面倒
  • 配偶者や扶養家族も同じ制限を受ける

ちなみに、クライアントやアサインは日々変わるので、それによって手放さないといけないというリスクもあります。

そのため、Big4に勤めている人は、株式投資自体をやっていないという方が多いみたいですね
私もBig4に入所するまでは株式投資をやっていたんですが、あまりの面倒さに辞めてしまいました、、、

この記事がみなさんのお役にたったら幸いです。

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